食事は組み合わせによってより一層効果高める事があります。今日はいくつか紹介します
カキ➕レモン
カキはビタミンB群やカルシウム、亜鉛等のミネラルが多く含まれ、非常に栄養価の高い食材です。しかし水分が高い上に、タンパク質、脂肪、グリコーゲン等が多く、しかも酸・アルカリ度が中性であることから、バイ菌が繁殖しやすい条件が整っており、生ガキを食べる場合は特に注意が必要です。そこでレモン汁をかけると、カキは酸性となり、バイ菌が繁殖できなくなって、カキの鮮度が維持されるわけです。またレモンに含まれるクエン酸はカキの中の鉄分と結合し、吸収されやすい形になり、しかもレモンに含まれるビタミンCは鉄分の腸への吸収を高めることも明らかになっています。
漬物➕豆腐
漬物はおいしいものですが、塩分が多いのが欠点です。そこで漬物を食べる時には豆腐やトマト、スイカ、リンゴなどカリウムの多い食べ物を同時に食べましょう。カリウムには塩分を体外に排泄する働きがあります。
キュウリ➕酢
キュウリはビタミンA・C、血圧調整や利尿作用があるカリウム等のミネラル類を比較的多く含んでいます。またキュウリに含まれるククルビタミンCという成分に体の腫瘍や潰瘍を治す働きがあることから、中国では漢方薬として利用しています。
しかしキュウリにはアスコルビナーゼという酵素が含まれており、これはビタミンCを破壊してしまう困った一面もあります。そこでアスコルビナーゼの働きを無害化してくれるのが酢の働きというわけです。酢には殺菌作用や食欲増進作用があることが知られていますが、アスコルビナーゼのビタミンCを破壊してしまう働きを抑えるのも調味料として見逃せない、一つの特長です。